5冊目|プリンセスメゾン (著:池辺葵)


今日は大好きな池辺葵さんの漫画をご紹介。

プリンセスメゾン【全6巻】  池辺葵 ビッグコミックス(小学館)

 主人公、沼越幸ちゃん26歳がマンションを購入する物語を主軸に、いろんな女性のいろんな事情の物語。ドラマ化されたらしいです。見てないけど。

 沼ちゃんがとにかく健気でいじらしい、そしてたくましい。居酒屋勤務、年収250万の沼ちゃん。自分の住処を求めてモデルルーム巡りをくりかえしていた沼ちゃんが、ついに3巻でマンション購入。ローン通って本当によかった!不動産屋さんもすごく優しい善良な人たちです。実際にあんな優しい不動産屋見たことないけどな。賃貸だからかな。

 個人的には一人で充実している伊達さんとか要さんにすごく共感しながら読んでいたのですが、要さん最後にはお見合いして結婚準備のために不動産屋やめて実家に帰っちゃいます。

「反省はしている。私は今まで自由すぎた」

「人と一緒に暮らすのがどんなことなのか忘れちゃってるから」

とか最終巻の要さんの言葉は突き刺さった。でもこれは池辺さんの漫画なので、要さんの生き方は絶対的な正解ではなく、一つの選択肢として描かれています。女性のいろんな生き方が出てくる漫画。誰の人生も否定しません。最後に恩納さんが出てくるのがよかった。

 マンション購入したあとも、マンションギャラリーのみなさんと沼ちゃんの縁が切れちゃうわけではなくて、月に一回ぐらいコロッケ持って沼ちゃんが遊びにきたりしてるみたいです。漫画の中では伊達さんと沼ちゃんの関係に変化はなかったけど、それがいい。

自分がどんなにダメな状態でも読むとホッとする漫画

出てくる人みんなに幸せでいて欲しいと願ってしまう漫画

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